歓待もてな)” の例文
「まあ、そう怒りたもうな。へだてなき旧友なればこそ、つい冗談も出るというもの。……何しろ、よく来てくれた。陣中、歓待もてなしもできないが、今夜は大いに久濶をのべて楽しもう」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちやほや歓待もてなされるのに、その峠を定規通ていきどおり通り越すと、あとはそろそろ家族の熱が冷めて来て、しまいには有っても無くっても構わないもののように粗末に取り扱われがちになるものである。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)