“檉柳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていりゅう40.0%
テイリュウ20.0%
かわやなぎ20.0%
タマリスク20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畳一枚のあたいは二十四文であった。庭に定所ていしょ、抽斎父子の遺愛の木たる檉柳ていりゅうがある。神田の火に逢って、幹の二大枝にだいしわかれているその一つが枯れている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日本へ昔寛保かんぽ年中に中国から渡って植えてある檉柳テイリュウ、すなわちギョリュウ(御柳の意)は、タッタ一種のみで他の種類は絶対にない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
秋とはいっても北地のこととて、苜蓿うまごやしも枯れ、にれ檉柳かわやなぎの葉ももはや落ちつくしている。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
そしてやがて「最後の檉柳タマリスク残骸ざんがいが塩野原によこたわるのを後にすると、最早もはや死の世界ではない。全然生を知らぬ世界」となって来た。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)