模糊髣髴もこほうふつ)” の例文
隣室へ通う三つの戸口へこればかりは華美はなやかな物として垂れ掛けた金襴きんらんの垂れぎぬ等を、幻想の国のお伽噺とぎばなしのように、模糊髣髴もこほうふつと浮き出させている。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)