“槍持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりもち80.0%
やりも20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく楠屋敷の門を、陣笠に馬乗羽織、馬に乗った伊勢守のわきに清川八郎がついて、雪を蹴立てて走り出すと、従五位の槍の槍持やりもちがそれにおくれじと飛んで行く。
「あっ」と言いさま駈け出すのを見送って、忠利が「怪我をするなよ」と声をかけた。乙名おとな島徳右衛門、草履取ぞうりとり一人、槍持やりもち一人があとから続いた。主従四人である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
殿様から附けられた多くの槍持やりもち、今なら儀仗兵ぎじょうへいに当るものが行くというので、それを見物に出て来たあばたの少年少女の姿が、一層活躍するのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)