“楫取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじとり50.0%
かんどり40.0%
かとり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甚八という楫取かじとりが左太夫のそばに立ってそういった。左太夫は眼をとじて潮の音を聞き、舷のほうへ行って海の色をながめていたが
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
丁度、真夜中のことで、誰一人気のついた者はなかったが、ただ一人、寝ずに起きていた楫取かんどりがこれをみつけ、大声で呼び立てた。
松陰の妹婿まいせいにして、その同年の友たる楫取かとり男爵、その親友高原淳次郎、松陰の後嗣こうし吉田庫三くらぞうの諸君は、本書をすにおいて、あるいは助言を与えられ、あるいは材料を与えられたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)