棹先さおさき)” の例文
もとより小娘のわたくしにはその力はなし、誰に頭を下げて頼める性分でもなし、たゞ一つの道は眼の前に突出されている棹先さおさきのような池上のわたくしへの執心です。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)