森川町もりかわちょう)” の例文
大晦日おおみそかの夜の十二時過ぎ、障子のあんまりひどく破れているのに気がついて、外套がいとう頭巾ずきんをひっかぶり、さら一枚をさげて森川町もりかわちょうへ五厘ののりを買いに行ったりした。
どんぐり (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その時与次郎は往来のまん中へ立ち留まった。二人はちょうど森川町もりかわちょうの神社の鳥居とりいの前にいる。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そうです。森川町もりかわちょう。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)