“枳”の読み方と例文
読み方割合
からたち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮を弄して真を成す、世おのづから其の事多く、橘を植ゑてからたちに変ずる、土之をして然らしむるなり。二語共に佳、悦ぶ可し。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
手探りでからたちの門を潜ると、家の中は真暗で、台所の三和土たたきの上には、七輪の炭火だけが目玉のように明るく燃えていた。
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
苦参くじんという草を床の下へ敷いて寝るか、からたちの葉を抱いて寝るとのみよけになるということにまで源内談義が及びかけた時——不意に、今までヒッソリしていた隣り座敷で
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)