“枡目”の読み方と例文
読み方割合
ますめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、眼が悪くなって、原稿紙の枡目ますめさえも覚束おぼつかなくなった今でも、どうやら書き続けているのである。これは決して洒落や道楽で出来ることではない。
そこは靠れ壁の枡目ますめの幾側かに取り囲まれ、花のしんにも当る位置にあった。硝子ガラスと青銅で作られた小さい噴水の塔は、メカニズムの様式を、色変りのネオンで裏から照り透す仕掛けになっている。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)