松毬コーン)” の例文
ところが、その松毬コーンというのが、寝台の天蓋にある頂飾たてばなにあって、それがまた、薄気味悪い道化師クラウンなんだがね
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つまり、二人以上の重量が法度はっとで、それが加わると、松毬コーンの頂飾が開いて、この粉末が溢れ出すのだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そうして、最後に立箪笥キャビネットが載せられたとき、検事と熊城はハッとして息をんだ。と云うのは、松毬コーンの形をしたその頂飾たてばなが口を開いて、そこからサラサラと、白い粉末がこぼれ出たからであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)