東儀与力とうぎよりき)” の例文
島役所の納屋蔵なやぐらは、さしずめ、彼の仮吟味所となった。郁次郎は毎日毎夜、東儀与力とうぎよりき羅門塔十郎らもんとうじゅうろうのふたりが交代になっての調べに、拷問ごうもんされ続けていたのである。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)