“杉檜”の読み方と例文
読み方割合
すぎひのき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで古来木理の無いような、ねばりの多い材、白檀びゃくだん赤檀しゃくだんの類を用いて彫刻ちょうこくするが、また特に杉檜すぎひのきの類、とうの進みの早いものを用いることもする。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
色は真蒼まっさおで、横から日の差す所だけが光るせいか、陰の方はあおい底が黒ずんで見えた。もっともこれは日の加減と云うよりも杉檜すぎひのきの多いためかも知れない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大丈夫と。ところで、てまい陰気もので、あまり若衆わかしゅづきあいがございませんから、誰を誘うでもあるまいと、杉檜すぎひのきの森々としました中を、それも、思ったほど奥が深くもございませんで、一面の草花。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)