「それも、看板にしるしてあるが——京都の本阿弥光悦ほんあみこうえつさまは、わしの師匠でございます」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
絵画、漆器に関しては彼らの尽くした莫大ばくだいの貢献についていうのはほとんど贅言ぜいげんと思われる。絵画の一大派はその源を、茶人であり同時にまた塗師ぬし、陶器師として有名な本阿弥光悦ほんあみこうえつに発している。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
三藐院さんみゃくいん近衛信尹のぶただ、烏丸大納言光広、本阿弥光悦ほんあみこうえつ、松花堂昭乗しょうじょう等であった。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本阿弥光悦ほんあみこうえつとか、灰屋紹由はいやしょうゆうとか、松花堂昭乗しょうじょうとか、あの頃の文化人らしい人々を端から見てゆくと、工匠でも、僧侶でも、医家でも、公卿でも、商人や武将でさえも、何かみな余技をもっている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本阿弥光悦ほんあみこうえつの顔が見えた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本阿弥光悦ほんあみこうえつの家である。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)