ふり向くと、やかたの建物は黒けむりにつつまれている。それへ向って、彼がまっしぐらに駈けるのを見ると、団平八、桜木伝七、服部小藤太はっとりことうたなども、あとをしたった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)