月輪兼実つきのわかねざね)” の例文
月輪兼実つきのわかねざねが、朝廟ちょうびょうにあって、関白の実権をにぎっている時代なら、当然、こんなことは起らないのであるが、その月輪公は、両三年前に、すでに官をひいて、禅閤ぜんこうととなえ、今では隠棲しているので
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)