“書翰集”の読み方と例文
読み方割合
しょかんしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長兄は、太い万年筆を握ったまま、実にむずかしい顔をした。思い余って立ち上り、本棚の本を、あれこれと取り出し、覗いてみた。いいものを見つけた。パウロの書翰集しょかんしゅう。テモテ前書の第二章。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
近ごろ世に出た『まぼろしの島より』という一英人の書翰集しょかんしゅうに、南太平洋のニウヘブライズ島の或る農場において、一夜群衆のわめき声とともに、しきりに鉄砲の音がするので、驚いて飛び出して見ると
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「あの人の書翰集しょかんしゅうを読んだ事があるか」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)