書翰箋しょかんせん)” の例文
近来はどこの温泉旅館にも机、すずり書翰箋しょかんせん、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものは一切ない。
温泉雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
博士は卓上のはさみを取って、丁寧に封筒の端を切ると、厚ぼったい書翰箋しょかんせんを抜き出して、開いて見た。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
書翰箋しょかんせんの書きつぶしがべてあって、余白に鉛筆でこんな文句が走らしてあるのを見つけた。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
殊に葉書や書翰箋しょかんせんの類が品切れだと、好い口実にして、彼方此方あっちこっちへ御無沙汰を極め込む。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
茶箪笥ちゃだんすや茶道具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、すずり書翰箋しょかんせん、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものはいっさい無い。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
明智はポケットから一葉の封筒を取り出して、中の書翰箋しょかんせんをひろげてみせた。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)