明良あきら)” の例文
「先日、明良あきらの邸へ参ったとき、十三日の後の月見こそ、一期いちごの折というようなことを申したそうな。なんのことだ」
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
享保十年の春、主水は元服して鉄砲三十ちょう頭に任命され、本知行ほんちぎょう二百石取になり、その年、同藩の物奉行明良あきら重三郎の次女安をめとった。翌年、太郎を生み、つづいてお徳が生れた。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)