明屋あきや)” の例文
多くはお艶の方に在るにぞ、お艶の新宅躰裁よく調ひたる頃は、淵瀬の倉庫はいつしか空しく、座敷までも明屋あきやめきぬ。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
さういふ青葉あをば村落むらから村落むらをんな飴屋あめや太皷たいこたゝいてあるいた。明屋あきやばかりの村落むらあめらねばをんなはしからはしうたうてあるく。勘次かんじうたうたのはをんなうたである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)