“昇汞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうこう70.0%
しようこう30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まさにその通り、この赤い酒の中には、かおりも匂いも何んにもない、恐ろしい毒が入っている、たぶん昇汞しょうこうというものだろうと思うが」
それが丁度そのばんの八時半ごろ、るつぼの中にできたすきとほったものは、実は昇汞しょうこうといふいちばんひどい毒薬でした。
よく利く薬とえらい薬 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「まさにその通り、この赤い酒の中には、香も匂ひも何んにも無い、恐ろしい毒が入つて居る——多分昇汞しようこうといふものだらうと思ふが」
「危いのこはいのつて、子供にはうつかりして居られやしない。お末の奴、今朝あぶなく昇汞しようこうを飲む所さ……あれを飲んで居て見ろ、今頃はもうお陀仏様なんだ」
お末の死 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)