旭窓きょくそう)” の例文
夏目先生は書のふくを見ると、独りごとのように「旭窓きょくそうだね」と云った。落款らっかんはなるほど旭窓外史きょくそうがいしだった。自分は先生にこう云った。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
翌朝よくあさ目をさました時にも、夢のことははっきり覚えていた。淡窓たんそう広瀬淡窓ひろせたんそうの気だった。しかし旭窓きょくそうだの夢窓むそうだのと云うのは全然架空かくうの人物らしかった。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)