方士巫覡ほうしふげき)” の例文
帝はすでに六十に近かったが、気象のはげしさは壮時に超えている。神仙しんせんの説を好み方士巫覡ほうしふげきの類を信じた彼は、それまでにおのれの絶対に尊信する方士どもに幾度かあざむかれていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)