斷橋だんけう)” の例文
新字:断橋
「この半月ばかりは」と、渠は心に語つた、「實に、自我を最も多く逸してゐた。實質上の自殺をしてゐた。自分自身も亦あの樣な斷橋だんけうであつた。」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)