“文目筒”の読み方と例文
読み方割合
もんめづゝ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舟が中流に出てから、庄司は持つてゐた十文目筒もんめづゝ、其外の人々は手鑓てやりを水中に投げた。それから川風の寒いのに、皆着込きごみいで、これも水中に投げた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
坂本は堺筋さかひすぢ西側の紙屋の戸口に紙荷かみにの積んであるのを小楯こだてに取つて、十文目筒もんめづゝ大筒方おほづゝかたらしい、かの黒羽織をねらふ。さうするとまた東側の用水桶の蔭から、大塩方の猟師金助が猟筒れふづゝで坂本を狙ふ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)