接吻きす)” の例文
熟した麦の香の漂ふ夜路に、あたたかい接吻きすの音が幽かに三度みたび四度よたび鳴つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうして遠い海草の焚けてる空から 爛れるやうな接吻きすを投げよう。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
ちよつと接吻きすをして見たらば
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さうして遠い海草の焚けてる空から 爛れるやうな接吻きすを投げよう
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
やさしく抱かれ接吻きすする者の家に歸らん。
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
ああ その手の上に接吻きすがしたい。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
接吻きすするみ手を借したまへや。
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)