たす)” の例文
「飲め」傍の二人に聞かすように、「俺だちは、強きをくじき弱きをたすける性分しょうぶんだから、しかたがない」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
押川 御自分では経験もないしするから、つまり、僕の事業をたすけながら……。
雅俗貧困譜 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
友のかいなたすけてやったり、てた大地に血をこぼして歩くだけでも、二人は、何かしらりてくる生命のよろこびを感じるのだった。急激に生きている身であることを全身で知ってくるのだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
摘発して、弱者はたすけ、悪人はこらして、社会を覚醒している結社だと云うことを承知してもらいたい
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)