“戛々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつかつ84.6%
かつ/\11.5%
かっかつ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一岩を踏むと、二つも三つも動く、中には戛々かつかつと音して、後続者の足もとをかすめ、渓谷に躍って行くので、皆横列になって危険を避ける。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
戛々かつ/\と鳴る蹄の音を、私は和やかな自分の鼓動のやうに感じながら、もう殆んど暮れかゝつてゐる野路を駈けてゐた。
鱗雲 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
かくて、しばらくすると、まったく鳴りをしずめた城内から壕橋へかけて、戛々かっかつと、ただ一騎の蹄の音が妙に高く聞えた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)