うれ)” の例文
この美しく降った雪を、若しお二人で眺めることがかないましたならば、どんなにかおうれしいことでございましょう、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
わが背子せこと二人見ませば幾許いくばくかこのる雪のうれしからまし
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
特に結びの、「うれしからまし」の如き御言葉を、皇后の御生涯と照らしあわせつつ味い得るということの、多幸を私等はおもわねばならぬのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
吾背子わがせこ二人ふたりませば幾許いくばくかこのゆきうれしからまし 〔巻八・一六五八〕 光明皇后
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)