“懲々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こりごり61.7%
こり/\19.1%
こり/″\12.8%
こりこり6.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つは前夜の横波で苦んだ事にも懲々こりごりしていたので、初は僕が同意せなかったにもかかわらず、遂に命令的に上陸の支度をさせた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
ふり何の用かと思ひましたら今日も亦花見のおとも吾儕わたし昨日きのふ若旦那につれられて行き懲々こり/\したれば何卒なにとぞ之は長松どんか留吉どんに代らせてと言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
……杉山の子息……あれア、今は徴集されて戦争いくさ(日清戦争)に行つてるだ。あの山師にや、村ではもう懲々こり/″\して居るだア。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
誰某だれそれ屁玉へだまくらって凹んだと大きに笑われたそうで、もう懲々こりこりして、誰も手出しは致しません、何と、短銃では、岩見重太郎宮本の武蔵でも叶いますまい。と渋茶を一杯。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)