懐良かねなが)” の例文
尊良たかなが恒良つねなが、成良、義良、宗良、懐良かねながなどの諸皇子たれひとり人生を完うされたお方はない。雑兵に交じって火中を馳け歩いた皇子もある。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
征西将軍懐良かねなが親王を奉じて一時九州に雄飛するなど、朝廷のために忠誠を尽くす将士も多かつたが、遂に京都を恢復する迄には至らなかつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
西国にある皇子みこのおひとり懐良かねなが親王に、遺勅を送って——
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
征西ノ宮将軍(懐良かねなが親王)の旗幟きし筑紫つくしを圧している。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)