“悧発”のいろいろな読み方と例文
旧字:悧發
読み方割合
りはつ93.3%
りこう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お父さま、」と悧発りはつそうな八つの娘が、眼をぱちくりさせて尋ねた。「落したお金が十一文だという事がどうしてわかりました。」
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
私はかつて夢の中で、数人の友だちと一緒に、町の或る小綺麗こぎれいな喫茶店に入つた。そこの給仕女に一人の悧発りはつさうな顔をした、たいそう愛くるしい少女が居た。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
そぼうな扮装なりの、髪はぼうぼうと脂気の無い、その癖、眉の美しい、悧発りこうそうな眼付の、何処にも憎い処の無い人でした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)