“恵美”のいろいろな読み方と例文
旧字:惠美
読み方割合
えみ33.3%
えみの33.3%
めぐみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後世の俗書にあるように、恵美えみの押勝とどうしたとか、道鏡とどうだとか、そのようにミダラ千万な女帝なら、いくらでも乗ずべきスキがあったろう。
安吾史譚:02 道鏡童子 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
隅屋すや新左、恵美えみの正遠、河原九郎正次など、いずれも兄の手勢の者だ。——すぐこのさきの一叢いっそうの林に、正成以下みな旗を伏せて、しばし戦機を見つつ一ト息入れておられるという。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その女の子は、名を恵美めぐみと云った。私のうちの道一つ向うの高い石垣の上に、土蔵付の大きな瓦屋根の家で、村でも旧家の金満家で、恵美は一人娘の末っ娘であった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)