恋妻こいづま)” の例文
真佐子の母親であった美しい恋妻こいづまを若い頃亡くしてから別にささやかな妾宅しょうたくを持つだけで、自宅には妻を持たなかった。何か操持をもつという気風を自らたのしむ性分もあった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)