忠円ちゅうえん)” の例文
忠円ちゅうえん僧正、遊雅法印ゆうがほういん、そのほか、かずしれぬ人々も、袈裟けさを裂かれ、法衣に荒縄をうけ、日ごろの知識の光や紫金しこんの荘厳も獄土に功力くりきを失って、みな恟々とうめきの下にいたのだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)