“心跳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんてう50.0%
こころおど50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されど冥使早く至りて其冠をわれに授けつ。是れ不死不滅の冠なりき。思想の急流は我を漂し去りて、我心跳しんてうは常に倍せり。
酒店に歸り着きし後は、瞽女ごぜは影だに見えざりき。その叫びし聲の猶絶間なく耳に聞ゆるを、怪しとおもひてつく/″\聽けば、そは我心跳しんてうのかく聞做きゝなさるゝにぞありける。
独物思うそゞろあるきの黄昏に、唯一つ黙って咲いて居る此花と、はからず眼を見合わす時、誰か心跳こころおどらずに居られようぞ。月見草も亦心浅からぬ花である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)