心噪こころさわ)” の例文
しずかでいた眸よりは、心噪こころさわがしい眸のほうがいちばい美しさを増していた。とつぜん意中の者同士がなんらの前提もなく密会の機にめぐまれたようなときめきをすら義貞はとたんに覚えた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)