御音物ごいんもつ)” の例文
「はっ。いえ、なんともはや、只々汗顔の至りでござりまする。——これよ! これ! な、何をうろたえおるかッ。早う、あれを、御音物ごいんもつを、用意せぬかッ」
御挨拶のしるしといたして御音物ごいんもつを島台に一荷、もしも御殿様が御門の前にでもお出ましでござりましたら、馬に一駄の御貢物おみつぎものを贈らねばならぬしきたりじゃそうにござります。