御霊会ゴリヤウヱ)” の例文
祇園会成立に深く絡んだ御霊会ゴリヤウヱの立て物に、宮廷の大嘗の曳き物「標山」の形をとりこんだのであつた。
御禊ゴケイは元より、御霊会ゴリヤウヱの祓除「夏越ナゴし祓へ」の本処として、陰陽師の本拠の様な姿をとつたのである。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
端午の節供でもあるが、同時に昔の御霊会ゴリヤウヱに関係があつたらしい。五日の日の事にはなつてゐるが、日本の農村では、五月一月が最重大な物忌モノイミの月であつた。謹んだ上にも虔まねばならぬ月である。
芸能民習 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)