“御蔵橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくらばし60.0%
みくらばし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本所深川区内では○御蔵橋おくらばしかかりし埋堀○南北の割下水○黒江くろえ町黒江橋ありし辺の溝渠。その他。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
僕は昔この辺にあつた「御蔵橋おくらばし」と言ふ橋を渡り、度々たびたび友綱ともづなうちの側にあつた或友達のうちへ遊びに行つた。彼もまた海軍の将校になつたのち、二三年ぜんに故人になつてゐる。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
駒形こまかたの渡し、富士見の渡し、安宅あたかの渡しの三つは、しだいに一つずつ、いつとなくすたれて、今ではただ一の橋から浜町へ渡る渡しと、御蔵橋みくらばしから須賀町へ渡る渡しとの二つが
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
米廩敷地の内の一処に電燈会社拠りて立ち、天にちゆうする烟突をそびえしめて黒烟を揚ぐ。本所側にありては電燈会社対岸の下に当りて東に入るの小渠あり。御蔵橋みくらばしこれに架りて陸軍倉庫の構内に入る。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)