御舎弟ごしゃてい)” の例文
旧字:御舍弟
「はしなく、途中の三まいだにで、行き会うたのでおざりました。——こなたへ降って来る御舎弟ごしゃていと、若者ばらに」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「聞くまでもないこと、清和天皇、十代の後胤こういん、鎌倉殿の御舎弟ごしゃてい、九郎大夫判官殿じゃ」
少しお村はんの事にいて話があるんだが、あの三浦屋から十二三度呼びによこした本所割下水の剣術の先生の御舎弟ごしゃていさんだというから、御舎さん/\という人は、取巻とりまきくって金が有るので
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御舎弟ごしゃていはその後どうなさいました」と宗助は何気ない風を示した。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御舎弟ごしゃてい、九郎判官殿こそ最後の敵ではないかと思いまする、と申しますのは、この一事に依てもわかろうかと存じますが、去んぬる一の谷の戦の時でございました、九郎殿が申されるには
「その御舎弟ごしゃていには、千種ちぐさとうノ中将忠顕卿ただあききょうへ御会見のためまいられたこと。千種どのの御陣地は、淀の川向う男山附近とあれば、おもどりも一両日はおくれましょう。お案じにはおよびますまい」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また御舎弟ごしゃてい朝麿あさまろ様にも、十年ぶりでお会いなされてはと、私からおすすめ申しあげて、実は、これへ参る先に、六条のお館をさがしました所が、まるで町の様子は変って、お行き先も知れません。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御舎弟ごしゃていさま」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)