御合点ごがてん)” の例文
その嘘である理由は今までやって来た分解で御合点ごがてんが行ったはずであります。もっとも社会と云うものはいつでも一元では満足しない。
文芸と道徳 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わたくしが申さなくてもつと御合点ごがてんのことですが、さてその時に、その前から他の一行すなわ伊太利イタリーのカレルという人の一群がやはりそこを征服しようとして
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「おう、翁とばかりでは御合点ごがてんまいるまい。ありようは、五条の道祖神さえのかみでござる。」
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
喜「まだ御合点ごがてんなさいませんか」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
くどくなりますから、例も引きませんが、これだけで充分御合点ごがてんは参るだろうと存じます。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その私からありのままの報知を受けるあなたにもとくと御合点ごがてんが行く事だろうと思います。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)