“後深草”の読み方と例文
読み方割合
ごふかくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
失意久しき後深草ごふかくさが父帝のなきあとはすぐその院政の座を「——いまこそ」と、望んだお気持も解るし、また弟の亀山天皇が「さは、させじ」と兄
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後深草ごふかくさ天皇宝治ほうじ元年三月二十日、津軽の大浦というところに人魚はじめて流れ寄り、の形は、かしらに細き海草のごとき緑の髪ゆたかに、おもては美女のうれえを含み
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
おん父は持明院統の天皇後深草ごふかくさであり、つまり皇女でおわしたが——後宇多は、大覚寺統のお立場もわすれ、熱烈な想いをその君へ懸けたとみられる。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)