“後厄”の読み方と例文
読み方割合
あとやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「満洲へ行くまえ、しばらく大阪あたりにいた塩梅です。——その時分、どこからともなくよこした句があります。——後厄あとやくのとうとう草鞋はいちまい……」
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
前厄まえやく本厄ほんやく後厄あとやくと三年網を張って待っていれば何か病気が引っかかるよ。チブスになってやるぞ」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
親分の鐘五郎は四十三歳、後厄あとやくの大事な誕生日を迎へた上、新に大々名二軒の出入りを許されて、押しも押されもせぬ、江戸一番の人入稼業になつた心祝ひの酒盛だつたのです。