“後人”の読み方と例文
読み方割合
こうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人世尤も憐むべきは、生前天の声を聞かずして死に入るものと為す。後人こうじんは彼が為めに、天に代り死後の知己たらざるべからず
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
天下の豪傑、頭山満が来たというので、才物の菊地市長尊大ぶって、羽根づくろいをするために待たせたものらしいという後人こうじんの下馬評である。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
芭蕉は自ら、古池以後いづれの句も皆我句として人に伝ふべしとさへ誇れるに、後人こうじんが特に古池の一句をぐるを聞かば、芭蕉は必ず不満なるべし。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)