待合茶屋まちあいぢゃや)” の例文
これは主人長太の妹お徳というものが東京府に出仕する官吏の妾となっていた故であったという。わたくしの母の語る所を聞くに三河屋の妹徳は後に池の端に待合茶屋まちあいぢゃやを出した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わっちは又何処どっかの待合茶屋まちあいぢゃやへでも連れてって、さて如何いかゞの次第でございますか、兎に角任せて下さいと云って、おめえさんが仲人ちゅうにんに入って、茶か何か呑ませているんだろうと思って居りました
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)