そのうちに恵心僧都の「往生要集おうじょうようしゅう」は専ら善導大師の釈義を以て指南としている。そこで善導の釈義を辿たどって遂に
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうそう、小止観しょうしかんと、往生要集おうじょうようしゅうを講義するそうだが、まだ二十二、三の若年者が、山の大徳や碩学せきがくをまえにおいて、どんなことをしゃべるか、聞きものだて」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
往生要集おうじょうようしゅう』に曰く
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
範宴はうなずいたが、やがて、小止観しょうしかんの講義が終ると、すぐ続いて、往生要集おうじょうようしゅうかいをあたらしく始めた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)