“小止観”の読み方と例文
読み方割合
しょうしかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうそう、小止観しょうしかんと、往生要集おうじょうようしゅうを講義するそうだが、まだ二十二、三の若年者が、山の大徳や碩学せきがくをまえにおいて、どんなことをしゃべるか、聞きものだて」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
範宴はうなずいたが、やがて、小止観しょうしかんの講義が終ると、すぐ続いて、往生要集おうじょうようしゅうかいをあたらしく始めた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
範宴が講堂で小止観しょうしかんを講義しているながい間を、法筵ほうえんのいちばん前に坐って終始じっと居眠っているもののようにうつ向いて聞いていた、この山に見馴れない四十前後の——あの男なのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)