彼得堡ペテルブルグ)” の例文
それから思うと彼得堡ペテルブルグ、たいしたもんだ! うそとおもうならッてみるがいい、お前たちが夢に見たこともないけっこうなものばかりだ。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
枕頭まくらもとには軍医や看護婦が居て、其外彼得堡ペテルブルグで有名なぼう国手こくしゅがおれのを負った足の上に屈懸こごみかかっているソノ馴染なじみの顔も見える。
家屋いえだつて蜜蜂飼風情の小舎などとはずんときれいで、果樹園ときたら、いやどうも、あなた方の彼得堡ペテルブルグにだつて、あれだけのものはちよつとやそつとには見当りますまいからね。
莫斯科モスコオ彼得堡ペテルブルグとの中間にある Prjamuchinoプリヤムヒノ で、貴家の家に生れた人で、砲兵の士官になったが、生れ附き乱を好むというたちなので、間もなく軍籍を脱して、欧羅巴中を遍歴して
食堂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「この彼得堡ペテルブルグでそんな悪口を聞く事は無いでせう?」
露都雑記 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
「逢われるよ、心配せんでも。さよう、来年——でなければさらいねんだ。旦那は彼得堡ペテルブルグで役にでも就きたいようすだ」
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
と、不意に彼の眼の前に、いつぱい灯の点つた彼得堡ペテルブルグが現はれた。
彼得堡ペテルブルグへだ、まつすぐに女帝陛下のところへ!」
彼得堡ペテルブルグの関門の外へ出てゐた。