“彳(た)” の例文
ところが、陳列人形を仔細にながめながら、わたしの彳(た)ちつくしたのは、ペルシャ猫の一対をあしらつた、モォラン張りの⦅花合戦⦆である。愕ろきはこれにとどまらない。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
お待合わせを約束の仲町(ちょう)を出た、あの大時計が雪の塔、大吹雪の峠の下に、一人旅で消えそうに彳(た)っていらっしゃるのが目さきに隠現(ちらつ)くもんですから、一息に駆出すようにして来たんです。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幹々は いやにおとなび彳(た)ちゐたり
而して、彳(た)て。希臘十字にかげを曳(ひ)かむ。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)