たゆ)” の例文
八十八さか九十九折つづらおれ、木の根岩角いわかど躓き倒れ、傷つきてはまたち上がり、ち上がりてはまた傷つき、まずたゆまず泣血辛酸きゅうけつしんさん、かくして玉の緒も絶え絶えに
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
二つの瞬間ときに二つの段階を、僕は明らかに感じ分けることが出来た、もうやがて破裂が近い……それはもう僕にとつては概念でない、今明確な感覚に耳を澄ませば、たゆみなく震幅を増す跫音あしおと
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
誘ひて行手ふさぎなば、如何いかがはすべき、たゆまるる
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
思ひしをれてたゆ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
さればまたたゆくはあれど
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
思ひしをれてたゆむ日は
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)